1964年日活作品. 企画:児井英生
監督:松尾昭典 原作:菊村到 脚本:山崎巌 國弘威雄
撮影:萩原泉 美術:木村威夫 編集:井上親弥 音楽:池田正義
出演:石原裕次郎 浅丘ルリ子 中谷一郎 井上昭文 名古屋章 細川ちか子
「夜霧のブルース」「赤いハンカチ」で新機軸、大人のアクションを体現した石原裕次郎。スケ聖子と妹易子、成熟と清純を演じ分ける浅丘ルリ子。兄貴の服役中に聖子と通じてしまった男が身を潜める函館での、裕次郎ルリ子のムードアクション。聖ハリストス教会付近の小道や西浜岸壁、棒二森屋から連絡船乗り場、飛行場と競馬場と言ったロケ地を際立たせたのが、堀川町に在ると言う架空の「北洋ホテル」の佇まいであった。「兄貴を売る事だけは出来ない」・・・・帰らぬ人の想いは遠く 求めて空しい愛の証し甲斐なき命ある限り 心の傷は亦疼く・・・・去り逝く人の悲しみに 沈む夕陽が眼に沁みる 一人の影は終わり無く さいはての旅は何処へか・・・・