標高334mの函館山から望む函館の街は、「巴」の美しいフォルムを見せて魅力的に拡がり、暮れなずむ頃から夜景に変わるその街の美しさは、観る者総てに暫しの時間を忘れさせる。世界三大夜景とも数えられる函館山山頂の眺望を代表とし、日本最初の貿易港として開港をした函館には、歴史に彩られ和と洋、そして新と旧が融合し作り出された文化や風景、風情と言った・・・・
市電の終点「函館どっく前」から魚見坂を登り、お寺や墓地を抜けた先に海を見下して佇む。ペリー来航時に水兵2人を葬ったプロテスタント系が始まりとされ、ロシア系、中国系など宗派別に区画分けされ、上磯や駒ケ岳のパノラマに対している。
「外人墓地」と呼び習わされて来たが、現在は案内板に「外国人墓地」と表記され、古い検疫所の建物などに洒落た装いを施したキャフテリア的なものが・・・・
前身の函館観光事業会社が1958年に31人乗りロープウェイを開業。翌年には山頂展望台と食堂・売店が開設され、夜景を中心とする函館山観光が開始される。
函館山ロープウェイ
「○○三大云々」・・・・は古今東西に百出するが、函館山から見下ろす函館の夜景は、その「三大」何れにも含まれるであろう見事さを持っている