北海道函館市の市街地西端に位置し、展望台のある御殿山をはじめとする13の山の総称で、砂州に函館市を擁して渡島半島との陸繋島を形成する。函館市街から望む標高334m、周囲約9kmの山は、牛が寝そべるような外観から臥牛山(がぎゅうざん)とも呼ばれる。
約2500万年前に始まった火山活動により隆起した孤島であったが、次第に砂を堆積し約3000年前には渡島半島と陸続きになったとされる。砂州上の函館中心街は外海(津軽海峡)と内海(函館湾)を隔てる最短部に位置し、山頂から望むその形は美しい双曲線が「巴」を描く自然美と、その地に息づく街の営みと世界三大夜景とも謳われる光芒の人工美に溢れ、道南観光の白眉とされ観光客を魅了し訪れを途切れさせない。